これも人生
お気づきの方も多いかもしれませんが,半年ほど前から,診療中マスクをしている私です。
そう,インフルエンザ。
の予防のためではありません。
一年ほど前から,いや,もうちょっと前から,うさぎの診察をしていると,涙が出てきて・・・。
ドンだけ好きですか?
呼吸がつらくなり・・・。
息がつまるほどLove?
咳が出て・・・。
はい,アレルギー症状が出ちゃいました。ちょっと前からうさぎの診察が多い日には,ステロイドと抗ヒスタミン剤を服用し(わんちゃんのアトピーと同じ処方が私っぽい),マスクしっかりつけて診察をしていたのですが,ついにドクターに診ていただきました。
“血液検査でね,うさぎの抗体ばっちり出てるわよ。猫も結構出てるわね。犬も少し高いわね。”
と女医さん。
やっぱり・・・。
“診察中に,息苦しくなったりもするので。”と私。
“あら,あぶないわよ。アナフィラキシーじゃない。”
ドクターにさらっと言われると,アナフィラキシーってこんなに自然なんだあ,と妙に関心。
“ボスミンあるんでしょ。動物病院って何でもあるのよね。いざって時にはネ。”
って,倒れるの前提ですか。
ワクチンアレルギーのために冷蔵庫に用量張っているけど,今度自分の量も書かなきゃ。超大型犬と一緒かな。
注)“ボスミン”は,アナフィラキシーショック時に使う緊急薬です。
“アトピー体質とか,なんかあったの?”
とドクター。
“小さい頃,喘息がありました。大きくなったら治りました。”
“あら,じゃあ体質ね。アレルギーは体質だから,治んないわよ。”
とってもクールビューティーなドクターです。
普段,アレルギー体質のわんちゃんに同じことを言ってるものの,治らないと言われると軽く傷つきます。今度から,もっと優しく言わなきゃ,と反省しつつ,
やっぱり,治んないんだあああ。
いまさらだけど,がびいいいいーーーん。
スタッフに相談し,
仲間の獣医師にも聞いてもらい,
決めました。
私,尽きるまで,うさぎ,診ます。
前歯の処置中に背骨を折ってしまったくうちゃん。
爪きり中に,足を折ってしまった,すももちゃん。
採血の保定で呼吸が止まり,いきそうになってしまった,ルルちゃん。
奥歯の処置中,極微量の麻酔薬の投与で,逝ってしまった,チビちゃん。
診察台で触った瞬間,逝ってしまった,ラムちゃん。
もう消えて無くなってしまいたい私を,飼い主の方は,責めたりしませんでした。今の私があるのは,たくさんの涙したクライアントとペイシェントのおかげです。このままおじけづいたのでは,お空で待っているあの子たちにあわせる顔がありません。
だから,アナフィラキシーでぶっ倒れるまで,やらせてください。
ボスミンの打ち方は,スタッフに教育しました。
おしりに優しく筋注ね。
空気清浄機も導入しました。
ハイパワーで低db。
院内でマスクは欠かせません。
毎日かえてないけれど。
ドクターに処方してもらった抗アレルギー薬も,ちゃんと飲みます。
たまに,忘れるけど。
そして最近,体質改善のため,ウォーキングも始めました。
メタボにもGood!!
歩いている私を見かけたら,
指差さずに,そっとしておいてやってください。
でも,いいこともあるんです。ウォーキングは有酸素運動なので,頭もすっきり。良いアイデアが浮かぶことがあります。
先日歩いている時,ふと思いました。
そういえば,かみさんだけ,俺がうさぎ診つづけると言っても反対しなかったなあ。
やっぱり,最大の理解者なんだあ。
それとも,何言っても駄目って,あきらめの境地?
いや,もっと頑張れってことさ。
いやいや,そんな,ま,まさか・・・。