貝塚へ?
Sさん宅のミニィちゃんは,14才のミックス犬。
ミニィちゃんは,若い頃から皮膚が弱く,病気を次々と起こす弱い子で,この14歳という年齢は他の子の倍以上の重みがあるのです。
ちなみに最近一年間では,膀胱腫瘤,難治性趾間炎,皮膚腫瘍,皮膚細菌感染,局所性ニキビダニ症,尿失禁,胆管炎,全身性ニキビダニ症。
やっと治ったと思ったら,次の病気がやってきます。
3ヶ月にわたる全身性ニキビダニ症の治療が終わって,1週間ほどたったある日のこと。
今度は食欲不振が続くということで,来院されました。血液検査を行うと,激しい肝障害と腎障害があり,S夫妻に画像検査と入院治療が必要なことをお話ししました。
“できるだけ桜木のふかみ銀行に行かないようにしてるんですが,仕方ないですなあ。”とS主人。
“なに言ってるの,お父さん。子供より可愛いでしょ。”と真剣なS夫人。
微妙な間のあと,
“ミニィには手厚いけど,俺が死んだら貝塚にポイだな。”と自虐的なS主人。
いつもはてしなく笑わせてくれるSさんです。
何度,病気になっても,きっと良くなる。あきらめない。ミニィちゃんを支えているのは,S夫妻の強い絆だから。
また元気になろうね,ミニィちゃん。