夜這いもできないなら…
男性はペットの去勢手術に否定的な方が実におおい。その気持ち分からなくもない,私も男性なので。
ペットに不妊手術を行うことで,様々な疾患のリスクが低下することや,人にとって好ましくない行動を抑制できるなどの利点は他に譲るとして,私は性欲のコントロールが最も重要ではないかと考えています。
野生動物と違って人と共に暮らさねばならないペットが,自由に交配することは不可能です。しかし,人と違って動物は性欲が非常に本能に近いとされ,理性でコントロールすることは極めて難しいのです。たとえば,雄ネコが発情期の雌を求めて,一週間以上も家に帰らないというのはよく聞きます。そして交通事故にあったり,雄同士の闘いでウイルスをもらったり,無事家にたどり着いても傷だらけで帰って来ます。
雄犬が発情期の雌のフェロモンに興奮して,鎖を食いちぎって逃げ出すという話も聞きます。丈夫な鎖にすれば逃げ出すことは無くなりますが,遠くの彼女を思うあまり食欲が減退してしまうことがあります。
こういった異性を求める欲求は,発情期の来る前にできるだけ早期に不妊手術を行うことで,確実に抑制できます。不妊手術が100%安全で痛みも心配もないとは言いませんが,叶うことのない欲求から解放することは,ペットにとって人にとっても幸せなことではないでしょうか。
だってもしも,もしも無人島にセクシー女優の紀香さんと二人きり,でも手足を縛られて夜這いにもいけない。なんて想像すると,なんだか歯がゆくて夜も眠れなくなりませんか?男性の皆さん。