理解?
Yさん宅のラブちゃんは,2歳のシーズー犬。アレルギー体質と脂漏症があるため,皮膚炎が再発しやすく,定期的に来院されています。
今日も皮膚の診察で来院され,その帰りのことです。
“ほんとに,ラブちゃんは体が弱くて困っちゃう。でも,うちの店長理解があるのよ。”とYさん。
“は・・・い?”
“犬が具合悪いって言うと,休ませてくれるのよ。私が具合悪くたって休ませてくれないけど,ラブが具合悪いから,病院行かせてくれっていうと,何も言わないのよ。”
“それは,本当に理解のある上司ですね。”
“でもね,私が休むって言ったら怒鳴られるわよ。だから,絶対休まないけど。店長も犬を飼っててね。べったりなのよ。”
“なるほど。理解があるわけですね。”
“この前ね,何とかちゃんが具合悪いからって言って店長がお店休んだのよ。心配してたら動物病院行ってたのよ。子供のことだと思っていたら,犬のことだったのよ。また,人の子みたいに紛らわしい名前なんだもん。”
と,高らかに笑って帰られました。
犬には甘いが,人には厳しい店長さん。でも,Yさんの信頼は厚いようで,ホッと嬉しくなりました。