さみしいと・・・?
“先生,ウサギって寂しいと死んじゃうんですか?”
そんな質問を年に数回は頂きます。
死にません。
ウサギさんは,皆さんが考えるよりずっとたくましく,栄養素の少ない食事と厳しい寒さの中でも生きていきます。そして,大変臆病でありながら,貧しい環境下でも生きようとする粘り強い精神力を持っています。
“たとえば,一人で留守番させて2泊の旅行に行っても平気かしら?”
あなたが帰宅された時には,すっかりお食事がなくなって,早くご飯を頂戴とおねだりするでしょう。
“今,飼っている子が一人では寂しそうなので,もう一頭飼ってあげようかと思って・・・。”
やめてください。お互いにストレスとなり,最悪の場合,どちらか倒れるまでの死闘になります。
でも,とても仲の良かった同居のウサギが亡くなったり,可愛がってくれていた家族の一員がいなくなったりすると,とても元気がなくなり食欲が低下する場合があることも事実です。
ですから,ウサギを大切にされているあなたは,ウサギのためにいつも健康でいて下さい。
“さみしいと死んじゃいますか?”
案外,そんな心配をしてしまう人という動物のほうが,よほどナイーブで傷つきやすく,寂しいと死んでしまうのかもしれません。