ブルセラ症 Fukami Animal Hospital

メス犬に流産や死産、オス犬に精巣上体炎と精巣萎縮をおこすのが特徴で、人にも感染するため,ズーノーシス(人畜共通感染症)として注意すべき疾病です。

原因は? ブルセラ キャニスという細菌

犬はどうやって感染するの? 

ブルセラ菌は生殖腺を標的とするので、交配による感染が最も多いと考えられます。保菌した犬の尿からも排泄され、これに接触すれば感染することがあります。ただし、菌は太陽光の下では数時間しか生存できず、流産胎子や胎盤では数カ月生残するとされています。

人はどうやって感染するの? 

菌は流産胎児や胎盤中に多量に含まれるため、これを素手で処理したり、放置して置いたりすると感染する機会が高まります。流産した雌犬との接触が主な原因とされます。

犬の症状 

流産と慢性不妊症。雄では精巣上体炎と陰嚢浮腫。時に円板脊椎炎。

人の症状 

特異的なものはなく、軽症では風邪に似た症状。筋・骨格系への影響が強く、全身的な疼痛・倦怠感が数週間~数カ月、数年に及ぶこともあります。

感染しないためには 家庭犬には不妊手術を行い、交配を避けることです 

菌がたくさんあるのは、流産胎児や胎盤であるため、そのようなものがある所に連れて行かなければ良いでしょう。

人は、家庭犬のペットオーナーの場合、愛犬が症状を出しておらず、交配を行ったことがなければ、心配する必要は無いでしょう。但し、いつも節度を持ってペットに接することです。ペットを触ったあとは手を洗う。同じ布団で寝ない。自分のお箸やお皿を使って、食事を与えない。当たり前のことを、普通に行っていれば、まったくあわてる必要は無いのです。

まとめ ブルセラ症に対する治療は 

犬の場合、不妊手術後、抗生物質の3ヶ月以上の長期投与が行われますが、再発することが多く、確実な方法はありません。したがって、治療よりも感染犬を増やさないように努めることがより重要です。ブリーダーやペットショップなどでは、全頭検査による感染犬の隔離、新しい犬の導入時の徹底検査を行うことが推奨されます。