ポンポコリン
私事ですが,2歳になる息子がいます。
先日,坊が「パパのお腹ぷよぷよ」というので,「坊だってぷよぷよだろー」と返すと,「くんのは,ポンポコリンだもん。」とのこと。
丸いお腹に丸い顔,食いしん坊で早食い,ダンゴムシが大好きで常に虫を探し,いつでもマイペースな坊を,よく私に似たもんだなあと感心する日々ですが,残念なことに私のアトピー体質までしっかり受け継いでくれたようです。
毎日,抗アレルギー薬を内服していると,とっても調子が良いのですが,しばらく休むと風邪をひいたり,喘息様の症状が出てしまいます。坊の飲む抗アレルギー薬は,どちらかというと予防的な効果が強く,気管支炎の症状が出てからの投与では遅いのです。したがって,健康な時でもきちんと飲んでおくことが,大事です。
ところが今年の夏,盆休み期間にお薬を切らしてしまいました。完全に親の失態です。内服の切れる時期は分かっていたのにもかかわらず,お盆休みの期間に切らしてしまいました。坊が,かかりつけにしている小児科はもちろん,近隣の小児科も全てお休みでした。
こんな時,私は,自分のミスを棚にあげて,小児科の先生だって,一斉に休むこたあ無いじゃないか。休日だからって,病気は休んじゃくれないんだからと思ってしまったのです。
そして,そういう自分を省みると,お盆休みの期間,正月の期間,休診としていました。そういうものだという常識の中にいました。もちろん,継続の方のために,短時間診察を行っていましたが,当院をかかりつけとして来てくださる患者さんに,安心を提供できていなかったなと反省しました。
早速,決めました。正月と盆休み,診療を行います。当院の看護師たちは,一切,反対しませんでした。彼女たちにも家族がいる。家族と過ごしたい気持ちがないわけでは,無いはずです。でも,私の気持ちを汲み取ってくれ,当院を好きで通ってくださる患者さんに,自分たちができるベストを尽くしたいと考えてくれました。うれしい。ありがとう。
それで,先生倒れたりしませんか?ときづかってくださったあなた。ありがとうございます。冬休みと夏休みを頂きます。ただし,近隣の先生が休んでいない期間です。幸いにも,近隣には獣医師会で顔なじみであり,切磋琢磨している先生方がたくさんいます。私がお薬を処方する際には,必ず薬品名を記入していますし,簡単ですができるだけ診察内容も記入して,クライアントの方にお渡ししています。ですから,診察の引継ぎに困ることは殆どないでしょう。
どうか皆様が,安心して小さな家族と幸せなお正月を迎えられますように。