狂犬病予防をしましょう! Fukami Animal Hospital
季節は春になり、ワンちゃん達は狂犬病予防注射の接種時期が近づいてきましたね。
今回はその狂犬病についてお話します。
どんな病気か知っていますか?
狂犬病とは犬をはじめ猫や人などすべての哺乳動物に感染の可能性がある『人畜共通伝染病』です。そして現在、狂犬病に対する有効な治療法はなく、犬も人も発症すれば殆100%死に至るとても恐ろしい病気です!!
日本では、1957年以降犬の発生はありませんが(2006年海外で犬にかまれた日本人が国内で死亡)、世界的に見るといまだ減少傾向はみられません。一部の国を除き、世界各地で発生しているために、国内に侵入してくる危険性があります。
【原因】
- 狂犬病ウィルスに感染した動物の唾液から咬傷などにより感染します。
【症状】
- 動物:神経がやられ後肢の麻痺やよだれを出し、異常な興奮、情緒不安定、攻撃的、異様な叫び声などの行動がみられ最後には死亡します。
- 人間:麻痺やけいれんを起こしたり、唾液や水を飲めなくなる「恐水症」という症状も見られ最後には死亡します。
【予防対策】
日本では発生していないから予防しなくても・・・と思っている方もいらっしゃると思いますが、外国から国内に輸入される動物の中で、犬・猫・キツネ・アライグマ・スカンクは検疫所で検査を受けて国内へ入りますが、その他の動物などによりいつ狂犬病にかかった動物がはいってくるのか、わかりません。
ですから、愛犬が万が一、狂犬病に感染した哺乳動物に咬まれても安全なように、また人の健康を守るために生後3ヶ月以上の犬は、毎年1回の狂犬病予防注射の接種が義務づけられています。
予防注射の接種は動物病院か集合注射により可能です。